「ううー」の、
ほんとの気持ち
その「ううー」は、ことば ・ 2026年9月
こまより
「ううー」は、わたしなりの"ことば"なんだ。おこってるときもあるけど、それだけじゃない。うれしすぎるときも、ちょっと守りたいものがあるときも、同じ音になっちゃう。だから、声だけで決めないで。そのときの顔や体まで、まるごと見てくれたら、気持ちがちゃんと伝わるよ。
唸りは、こまの"信号"
唸り声は、犬が相手に何かを伝えるための信号です。知らない相手への警戒のこともありますが、信頼している飼い主に向けた唸りは、怒りとは限りません。
大事なのは、声だけで判断しないこと。どんな場面で、体はこわばっているか、しっぽや耳はどうか——まわりの様子とあわせて、気持ちを読み取ってあげましょう。
唸りに、隠れている気持ち
その一 楽しくて、たかぶっている
引っ張りっこや取りっこの最中の「ううー」は、多くが興奮のあらわれ。「もっと遊ぼう!」の合図で、怒っているわけではありません。ただし、盛り上がりすぎは事故のもと。ときどき手を止めて、クールダウンをはさんであげて。
その二 「これは、わたしの」
ごはん・おやつ・お気に入りのおもちゃに、飼い主が近づいたときの唸り。大事なものを守りたい気持ちです。むりに取り上げると、思わず口が出てしまうことも。からかわず、そっと見守るのが安全です。
その三 「そこは、いや」
なでている最中の唸りは、触られたくない場所のサインかも。甘えん坊の子にも、手足の先・耳・口まわり・しっぽなど、苦手な部分があります。いつもは平気な所で急に唸るなら、痛みや不調が隠れている可能性も。よく観察してあげて。
唸りは、叱るより「読む」
唸ったからといって、すぐに叱るのは逆効果になりがちです。「唸ると怖いことが起きる」と学ぶと、犬は唸りをがまんして、いきなり噛むようになってしまうことがあるからです。唸りは、噛む前に出してくれる大切な「予告」。まずは、その気持ちを受けとめてあげましょう。
- まず「なぜ?」を考える。しつけの前に、どんな場面で唸ったのかを振り返る。
- 叱る必要があるか、見極める。唸り=必ず叱る、ではありません。
- 自分の接し方も見直す。近づき方や触り方を変えるだけで、おさまることも。
- 苦手は、少しずつ慣らす。いやがることを無理じいせず、ごほうびとセットでゆっくりと。
こんなときは、気をつけて
- あるとき急に、唸るようになった。
- いつも平気な場所を触ると、唸る・痛がる。
- 唸りや噛みつきが、続く・強くなる。
痛みや病気がかくれていることもあります。続くようなら獣医師に、行動の悩みは専門のトレーナーに相談を。
まとめ
飼い主への唸りは、楽しさ・守りたい気持ち・触られたくない気持ちなど、いろいろな心のあらわれ。「いやだよ」の意思表示のことも、「やめて」の抵抗のこともあります。
唸りは、こまが言葉のかわりに送ってくれる合図。叱って封じるより、気持ちを読んで、原因に対処することが、いちばんの近道です。急に増えたときは、体の不調も忘れずに。
だいじなおやくそく。この記事は一般的な情報で、診断や治療ではありません。唸りや噛みつきが強い・続くとき、または痛がるそぶりがあるときは、動物病院や専門のドッグトレーナーに相談してね。
参考(獣医・専門情報):
AKC — Why Do Dogs Growl? /
ASPCA — Aggression